不動産賃貸契約トラブル

不動産賃貸借の契約に際して、トラブルが発生することは少なくありません。そこで、本記事では、不動産賃貸トラブルとその予防策についてご紹介します。

賃貸借契約前のトラブルとしては、契約金の支払い時期についてのトラブルがあります。具体的には、賃貸借契約締結前に契約金の支払いを求められる場合です。契約締結前に契約金を支払う必要はありません。なぜなら、契約金の支払い義務は賃貸借契約締結時に発生するものだからです。契約金支払いの義務が生じているのか否かについてはしっかり確認しましょう。

賃貸借中のトラブルとしては、賃貸目的物の設備が壊れてしまった場合に、賃貸人が修補責任を負うのか、それとも賃借人が修補責任を負うのかというトラブルがあります。原則として必要費（建物の原状を維持保存し又は賃借人が約定の目的に従った使用収益をするために必要な費用）については、賃貸人が支払うことが規定されています。しかし、賃借人の責任によって生じた必要費については、賃借人が負担することになります。

必要費が賃貸人の責任か賃借人の責任かについては、法的な判断が必要となる場合もございますので、弁護士などの専門家へご相談することをお勧めします。

賃貸借後のトラブルとしては、原状回復関係費用に関するものがあります。賃借人は賃貸目的物を返還する際、借りた時と同じ状態で返還しなければなりません。賃借人が特別につけてしまった傷などは修繕費を敷金から引かれることや請求されることがあります。しかし、この傷が経年劣化であった場合には賃借人の負担とはなりません。

賃貸借契約におけるトラブルは少なくありません。トラブルが生じた場合、どのような対応をするのかについて迷われる方は弁護士にご相談ください。

三ヶ尻法律事務所は、港区・目黒区・北区・世田谷区を中心に東京・埼玉における、相続・離婚・不動産・法人分野に特化して法律相談のご依頼を承っております。これらの分野でお悩みを抱えていらっしゃる方は、お気軽に当事務所までご相談ください。親身に対応いたします。